ハーブ蒸し×耳ツボで、“女性リズム”を整えるナイトルーティン

 夜のセルフケアで「ゆらぎ期」をふんわり受け止める

まず、毎月のゆらぎや季節の変わり目に気分も睡眠も乱れやすい――そんな実感があるなら、夜の過ごし方を少しだけ見直すのが近道です。
というのも、女性の睡眠は月経周期の影響を受けやすく、たとえば後半の時期には寝つきが悪く感じる人が増えるという報告もあります。だからこそ、日々の終わりに「からだを緩め、呼吸をゆっくりにする」合図をやさしく積み重ねることが、翌朝の軽さへとつながっていきます。難しく考えず、心地よさ基準でOK。
今回は、ハーブ蒸しのぬくもりと耳ツボの静かな刺激を、眠る前の小さな習慣として組み合わせる方法をご提案します。
なお、ここでお伝えするのはリラクゼーションのためのセルフケアであり、治療を目的としたものではありません。体調に不安があるときは、まず医療機関へご相談ください。(PMC)

 

ハーブ蒸しのぬくもりで、からだを“寝るモード”へ

あたたかい蒸気で全身を包む時間をつくります。ポイントは、就寝の少し前に「からだの表面を温め、その後ゆるやかに冷めていく」流れをつくること。
実は、就寝の1〜2時間前に適度な温浴を行うと寝つきがスムーズになりやすい、というレビューや観察研究があり、温熱で末端が温まったあとに中心体温が下がるリズムが眠気を後押しすると考えられています。ハーブ蒸しは、まさにこの“やさしい温め”を実現しやすいケア。香りが好きなら、ラベンダーやカモミールなどリラックス系のブレンドも相性良し。ただし、高温・長時間は不要で、汗をだくだくかくより「ふわっと温まってスッと涼む」くらいがちょうどいい感覚です。(PubMed, PMC)

 

耳ツボで呼吸を深く、気持ちを静かに

そして、温まりきったあとは椅子やベッドで背もたれによりかかり、耳全体をやわらかくほぐします。耳のふちや真ん中のくぼみ、上部のやわらかい溝など、心地よく感じる場所を見つけたら、息を吐くリズムに合わせて5〜8秒やさしく押して離す、を数回。
研究では、耳の刺激が自律神経の“ゆらぎ”を映す指標(心拍変動:HRV)に影響する可能性が示唆されており、「落ち着くスイッチ」との相性は理にかなっています。
一方で、睡眠そのものを直接大きく改善できるかは研究によって結果が割れており、“効いた気がする日もあれば、そうでもない日もある”くらいの距離感で取り入れるのが現実的。
だから、効かせようと強く押し込むのではなく、あくまで呼吸のリズムを整えるためのタッチだと考えてみてください。(PMC)

 

15〜30分でできる、やさしい夜の流れ

では、実際のルーティン。まず、寝る1〜2時間前に短めのハーブ蒸しを10〜15分。湯気がやわらかく顔に触れるくらいの距離感で、背中や腰まわりの温もりを味わいます。
次に、常温の水をひと口。さらに、照明を少し落として、耳を両手ではさむように温め、耳たぶから上に向かってゆっくりもみほぐします。気持ちよさが高まってきたら、吐く息に合わせて軽くプレス。香りが好きなら、このタイミングでラベンダーやカモミールなど落ち着く香りを寝室にほんの少し。香りは“空気のBGM”くらいで充分です。
最後は、ベッドに伏せたスマホの電源を切り、今日いちばん嬉しかったことを一つ思い出しながら目を閉じましょう。短いながらも「温める→ゆるめる→静める」という順番ができると、翌朝のからだが少し軽く感じられるはずです。(PubMed, PMC)

 

むりなく続けるための注意とコツ

とはいえ、毎日完璧に行う必要はまったくありません。時間がない日は、耳だけ、あるいは蒸気だけでも十分。肌が敏感な人は、刺激の少ないハーブを少量から試し、香りも弱めに。めまいやのぼせを感じたら即ストップし、水分をとって涼しい場所へ。妊娠中・授乳中、体調治療中の方や持病のある方は、開始前に必ず医師に相談してください。
また、温めの直後に冷房で急激に冷やすと負担になりやすいので、退室後は薄手の羽織りで温度差をやんわりカバー。小さく始めて、気持ちよかった日に「明日もやってみよう」と思えたら、それが最良のペース。
結局のところ、ハーブ蒸しと耳ツボは“女性リズム”に寄り添うための静かな合図。自分の心地よさを物差しに、ゆるく長く続けていきましょう。

 

出典
Haghayegh S, et al. Sleep Medicine Reviews (2019). https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31102877/
Tai Y, et al. Sleep and Biological Rhythms (2021). https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8314650/
Trinh DTT, et al. Evidence-based Complementary and Alternative Medicine (2022). https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9060987/
Huang J, et al. Frontiers in Neurology (2020). https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7244956/
Cheong MJ, et al. Journal of Integrative and Complementary Medicine (2021). https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7939222/
Alzueta E, et al. Sleep Medicine Reviews (2023). https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11562818/
よもぎデトラップ

よもぎデトラップ

2024年からよもぎデトラップサロンをOPEN、現在は都内と神奈川県でウルトラデトックスサロンとして好評を得ています。 2024年2月に湘南藤沢店OPEN。2024年5月に恵比寿店OPEN。 よもぎ蒸しと遠赤浴サウナがセットになった次世代型のウルトラ温活デトックスサロン。気軽に40分で使える、ヘッドスパや耳ツボジュエリーも好評です。都度・サブスク・回数券があり、お通いやすいのも特徴。出版物に「温める決断で人生が変わる」の本なども。 確かなエビデンスに基づいたサービスを提供しています。

よもぎ&遠赤浴サウナブログ

TOP