「よもぎ蒸し」ってほんとにイイの?気になるブームの背景
最近よく聞く“フェムケア”って言葉。なんとなく知ってはいるけど、「結局なにすればいいの?」と思っている人、多いのでは?
そんな中でひそかにブームになっているのが「よもぎ蒸し」。韓国発の伝統的な温活法で、専用のマントを着て、下半身を中心にハーブの蒸気を浴びるリラックスメニューです。
でも「よもぎ蒸し=女性の悩みに効く」って本当?と半信半疑の声もチラホラ。
実はこれ、フェムケアの一環として“なんとなく不調”に寄り添うセルフケアとして、じわじわ人気を集めているんです。
よもぎの香りと蒸気のやさしさに癒される
よもぎには「体をあたためる」「香りでリラックスできる」などの効果が期待されていて、漢方やハーブ療法でもおなじみの存在。よもぎ蒸しでは、その蒸気を直接肌から浴びることで、じんわりとした温もりが骨盤周りを包み込んでくれます。
実際に試してみた人からは「生理前の不快感がマシになった気がする」「寝つきがよくなった」なんて声もありますが、医学的なエビデンスはまだ限定的。大事なのは“自分が気持ちよくてリラックスできるかどうか”。それがフェムケアの第一歩なんです。
デリケートゾーンは“やさしく”が基本!
フェムケアの大原則、それは「やりすぎないこと」。デリケートゾーンにはもともとpHバランスを保ち、外からの刺激をブロックしてくれる自浄作用があります。なので、強すぎる洗浄や高温スチームを頻繁に当てるのはNG。特に膣内に直接スチームを当てる行為は、安全性がはっきりしていないため注意が必要です。
だからこそ、フェムケアは“やさしさ重視”で。普段使うソープも弱酸性で低刺激なものを選んだり、吸水ショーツや布ナプキンなど、自分の心地よさを最優先にしたアイテムを選ぶのが正解です。
おうちでもできる!やさしい温活のすすめ
「よもぎ蒸しは気になるけど、サロンはちょっとハードル高い…」という人には、おうちでの“ゆる温活”もおすすめ。たとえば、コットンの腹巻きや、デリケートゾーンを冷やさない下着選びなど、日常の中でできることもたくさんあります。
さらに、湯船に浸かる時間を10分でも作るとか、ハーブティーを取り入れてみるなど、自分なりの「これなら続けられそう」を見つけるのがコツ。無理せず、気持ちいいと思えるケアを少しずつ取り入れていくことが、毎日のコンディションを整える第一歩です。
フェムケアは“ごきげんな私”をつくる魔法
「これが正解!」という決まった形はないけれど、フェムケアもよもぎ蒸しも、“私の体、大切にしてるな”って感じられることがなにより大事。よもぎの香りに包まれながら一息つく時間が、心と体をじんわり満たしてくれるはず。
自分のからだとちゃんと向き合うことは、自分自身へのご褒美でもあります。大切なのは「不快を我慢しない」「なんとなくの不調を放置しない」こと。ゆるっと心地よく、続けられるケアを、これからの毎日に取り入れていきましょう♡
参考文献・出典
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矢野経済研究所「フェムケア&フェムテック市場動向 2023」
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Healthline “Vaginal (Yoni) Steaming: How It Works, Benefits, and Safety”
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American Journal of Reproductive Immunology “Vaginal Microbiome and Its Importance”
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PubMed “Artemisia vulgaris Essential Oil: Phytochemistry and Activity”
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日本産婦人科医会「デリケートゾーンの正しいケアについて」